明日の千葉を見つめて
活動日記
第1回千葉市水道事業運営協議会
11/08/02

 本日は、今年度最初の水道事業運営協議会が開催されました。まず、8月1日付で委員の改選が行われましたことから、委嘱状の配付がされ、その後、水道局長の挨拶、出席委員の紹介がなされました。
 議事は、まず会長の選出からだったのですが、慣例により議長とということで私が推挙され、ご承認頂きました。スムーズな議事進行に努めたいと思います。

 さて、今回は2つの重い議題が協議されました。
 1つ目は、「霞ヶ浦導水事業の再評価について」です。
 霞ヶ浦導水事業とは、那珂川下流部、霞ヶ浦及び利根川下流部をつなぐ地下トンネルを構築し、相互に水をやり取りをし、それぞれの河川の水量を残した上で、余裕のある水を有効に活用し河川の流況を改善することを目的としています。ちなみに流況とは、水量の季節的特性のことで、これが異なる2つ以上の河川を水路で結び、時期に応じて、水量に余裕のある河川から不足している河川に水を移動させ、それぞれの河川の流況を改善するものです。これにより河川の必要流量の確保、水の有効活用ができるようになります。この事業の工期は昭和51年から平成27年までとなっておりますが、事業全体の進捗状況としては、利根導水路が完成している他、那珂導水路についても、計画3機場のうち、桜機場と那珂機場が完成し、立て坑も計画10箇所のうち、9箇所が完成しているそうです。また、那珂導水路トンネル部についても、計画43kmのうち13.7kmが完成しているとのことでありますが、一般的な見方としては計画期間内の完成は厳しいのではないかと言われております。
 千葉市は、昭和60年に、土気地区全体を給水地区としる第2次拡張事業をスタートさせ、水源の一部としてこの霞ヶ浦導水事業に参画し、平成14年までに3億8000万円(国:1億2500万円・市:2億5500万円)の負担金を支払っています。
 しかしながら、平成21年に公表された人口フレームに基づき、計画区域の給水人口、水需要の見直しを実施したところ、大幅に水需要が減少する結果がでたため、再評価を実施することとし、霞ヶ浦導水事業から撤退したいとのことであります。
 委員からは、やはり見通しの甘さを指摘されましたが、全員一致で撤退することに同意しました。この結果を意見として熊谷市長に提出します。
 個人的には、これも地方分権の流れなのかなぁと感じました。以前は、厚労省や国交省など国からの指導が強く、例えば第3次拡張事業の水需要については厚労省の指導の下でガチガチに行われておりましたし、国の事業から自治体が撤退する場合はそれなりのペナルティがありました。それがこうも簡単に撤退の方針転換ができるのは何か隔世の感があります。いずれにしても今回の撤退に関しては、水源が余剰状態で、今後の整備の進捗によっては追加負担の可能性も否めませんので、英断だと思っております。

 2つ目は、「水道事業経営計画(案)について」です。
 この計画は、平成23年から平成27年までの5年間において、水道事業経営の基本的な方向性を確認するために作成されたものです。
 今後の課題としては、老朽化した設備の更新が不可欠な状況にある上、当然ながら引き続き未給水地域へ排水管整備を進めなければならないのですが、そもそも市街地から離れた不採算地域を給水区域としているため、大幅な収益増は見込めない中で、一層の経営の効率化を進めていかなければなりません。
 方針としては、設備更新を中心とした改良事業を重点的に推進し、委託方法の見直しや効率的な組織体制の整備など経営の効率化に努めるとのことです。
 これについても、第3次拡張事業の計画通りに進んでいないことなどを委員に指摘されましたが、とりあえず同意をえることができました。

 市の水道事業は非常に厳しい環境におかれておりますが、今後も水道の信頼を維持し、将来に向けてより良いサービスの提供を目指していかなければなりません。私も微力ながら努力して参る所存です。