明日の千葉を見つめて
活動日記
予防は大事
11/11/14

 今日は議員団の研修会が行われました。講師に東京大学教授で都市基盤安全工学国際研究センター長の目黒公郎氏をお招きし、「これからの地震対策~問われる総合力と連携~」というテーマでご講演頂きました。14時半から17時までと非常に長い講演でしたが、飽きることもなく、非常に示唆に富んだ講演でした。また、数字をしっかり用いて、感情論を排した合理的な政策を打ち出しているところは、まさに学者らしい提案であると敬服しました。学者らしいというの言うのは誤解して欲しくないのですが、別に嫌味ではなく、本当に研究者として説得力があるという意味です。

 どうしても我々は生きている人達に目が向くため、発災後のことに目が向きがちで、二次被害を出さないために「減災」に力を入れてしまっています。確かにこれも大事ですが、目黒先生が指摘するのは、「声なき声を聞き、見えなかった事実を見る」ということです。つまり、亡くなってしまった人達がなぜ亡くなったのかということをきちんと検証しなければ被害を抑えることはできないということです。阪神大震災でも関東大震災でも火災が広がっており、人々の印象は火災で亡くなったということになりがちですが、ほとんどの方が家具などの転倒や建物倒壊なでで圧死したりしており、火災も倒壊した建物から広がっていることから、犠牲者の95%超が実質的には建物の影響で亡くなっていると言えると指摘し、建物の耐震性を挙げることや家具の転倒防止を図ることが大事だと様々な事例を用いて何度も強調していました。
 これはまさに病気で言うところの予防と一緒で、体を鍛えて病気にならない体づくりをするということであります。しかし、予防というのは効果が見えにくく、客観的評価もしにくいもので、どうしてもインセンティブが働きにくいのが実情です。そこで、目黒先生が提案したのが、頑張った人(耐震補強実施者)が得をする(揺れ被害面積・地震火災対応の)新しい共済制度です。非常に斬新な案で行政が取り扱うか非常に難しいですが、インセンティブを働かせる手段の一つとしては非常に有効だと思いますので、今後研究してみたいと思います。