明日の千葉を見つめて
活動日記
故松井旭元千葉市長を送る市民の会
12/04/19

 今日は、午後から故松井元市長を送る市民の会が開催されました。私はその会で故松井元市長を偲び、お別れの言葉を述べさせていただきました。

 そのお別れの言葉を掲載させて頂きたいと思います。

 

お別れの言葉

 謹んで元千葉市長 松井旭氏の御霊に対し、千葉市議会を代表して 衷心よりお別れのご挨拶を申し上げます。

 去る二月二十一日の朝 突然聞かされた 松井元市長さんの訃報に接し、驚きと悲しみで胸がいっぱいとなり、しばらく言葉を失いました。

 今、目を閉じますと、在りし日のお姿・ご活躍が偲ばれ、心からご逝去を悼むものであります。
 ましてや長年傍で支えてこられた奥様をはじめ、ご家族ご親族の皆様のご心情をお察しするに余りあり、言葉に窮する思いであります。

 松井元市長さんは、昭和52年に市長に当選されてから6期24年の長きにわたり、千葉市の舵取りを務められ、市政の発展・飛躍にご尽力されました。

 就任のあいさつでは「人間尊重・市民生活優先」の基本理念を掲げられ、「真の地方公共団体の創造と確立のため、市政を積極的に運営すべく、情熱を傾注していく決意」を表明され、その当時、日本中を騒がせた成田空港パイプライン問題では、自ら住民への適切な説明と根気強い説得を重ねられ、解決へと導かれました。

 また、千葉都心と幕張新都心の二つの都心づくりを進められ、特に幕張メッセは 日本有数のコンベンション複合施設として、また千葉マリンスタジアム、現在のQVCマリンフィールドは、千葉ロッテマリーンズの本拠地として千葉市民にとって大きな魅力のひとつとなり、地域経済活性化の起爆剤となりました。

 そして、今日の千葉市の大きな礎となった平成4年4月の「政令指定都市」移行は、松井元市長さんなればこそ成し遂げられたものと思っております。

 このほかにも数多くの功績がございますが、思い浮かべますとその根底となったものは、そのお人柄にあるのだと思います。

 少年野球大会や自治会のお祭りなど、地域で開催される様々な行事にお顔を出され、地域で活躍する方たちと打ち解け、その活動を支援し、市民にとって大変身近で気さくな市長さんでございまして、市長さんの顔と名前を知らない市民はほとんどおりませんでした。
 本当に市民に愛され 親しまれ 大きな信頼を寄せられた市長さんであり、その功績とともに、今もなお多くの市民に記憶されているのでございます。

 私自身も「市長さんと言えば松井さん 松井さんと言えば市長さん」でございましたので 初めてお会いした時は大変緊張いたしましたし、市議会議員になった後も、緊張がとけることがありませんでした。
 「豪放磊落」なお人柄で、度量と決断力を持ち合わせた、まさに「政治家」という大先輩に対する尊敬の念が私を緊張させたのだと思います。

 また、議会を大変重視しておられ、初めて議会開会前の代表者会議を開催されるなど、今の市役所と議会との関係を確立された方であると伺っております。

 市政への情熱を持ち続けた松井元市長さんこそが今日の礎を築いたのだということは、誰もが認めるところでございます。

 図らずも政令指定都市移行20周年を迎えた節目の年にご逝去されましたことは、人口96万人を擁し、首都圏の一翼を担う大都市へと成長した千葉市を見届けたかのようにも思えるのであります。

 松井元市長さんは「政令指定都市移行はゴールでなく、真の大都市づくりに向けてのスタートであり、千葉市をさらにすばらしい都市に磨き上げ、住んでいることを誇りに思える街、いつまでも住み続けたい街として次の世代に引き継ぐべく努力する」と言われておりました。

 これからの千葉市は、まさに発展する都市から風格のある都市へと、未来に向け、更なる飛躍を遂げていかなければなりません。

 二十一世紀を迎え、地方自治体を取り巻く環境は、大きな変革期を迎えており、市議会といたしましても、松井元市長さんが就任当初から掲げられた「人間尊重・市民生活優先」の基本理念を実現するために全力を尽くしてまいります。

 どうか松井元市長さん、安らかにお眠りください。
 そして、松井元市長さんがこよなく愛したご家族と郷土千葉市の前途にご加護を賜りますようお願い申し上げます。

 ここに最後のお別れに際し、松井元市長さんのご遺徳を偲び、昭和55年(1980年)の所信表明で述べられた次の言葉をもって、お別れの言葉と致したいと思います。

 

 時は過去から未来へと淡々と流れてまいります。
 しかし私どもは このように確実に過ぎ去って行く時間に人間の意志をもって意味を与えながら 歴史をつくってまいったわけでございます。
 この歴史は 折々に節目を設けながら 常に新しい世界を創造してまいったのでございます。
 今年は重要な節目の年であります。
 これから始まる八十年代 さらには二十一世紀へ向けての都市づくりの出発でございます。
 こうした意義ある年に いま一度議員各位はもとより市民ともども 子供たち孫たちのためにも 将来の千葉市のあるべき姿を求め直し 輝かしい明日の千葉市を築く決意を新たにしたいものでございます。


 謹んでご冥福をお祈り申しあげます。

平成24年4月19日
               千葉市議会議長 小川 智之