明日の千葉を見つめて
活動日記
支援のあり方
12/04/21

 今日は岩手県の大船渡市へ行ってきました。目的は、千葉市サッカー協会としての被災地支援の方法について、具体的にどのような支援が必要か調査することであります。

 千葉市サッカー協会では、去年の11月26・27日に「3.11 大震災支援 千葉市チャリティーサッカー大会25【フッコー】~パスをつなぎ 絆をつなぎ 支援の輪を広げよう つなぐ力の発信 in 千葉」を開催し、多くの方々からご寄付やバザーなどの売り上げに協力して頂き、多額の支援金を募ることができました。ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

 この企画をした当初から、支援方法として現金を渡すというものではなく、カタチもしくは記憶に残るようなものにしようと、陸前高田の子どもたちを千葉市に招いて、試合をしたり、サッカークリニックを開催するという企画をしておりました。しかしながら、なかなか先方との日程調整がつかず、とりあえず一旦白紙に戻し、もう一度計画を練り直そうという話になりました。結局、支援の方法は、直接現地に行って、現状を把握した上で行うべきという結論に至り、会長である私と理事長で現地に向かった次第です。

 ちなみに、何故、陸前高田かといいますと、実は、千葉市からの職員派遣が多かったのが仙台市を除くと、陸前高田市と大槌町が最も多かったことから、「せっかくこのような縁があるなら」という理由で理事会で陸前高田市を支援先として決定させて頂きました。

 今回は、陸前高田市だけでなく、お隣の大船渡市も中に入って頂き、大船渡市のオーシャンビューホテル丸森にて各チームの代表者の方とお話をさせて頂きました。

 ホテルで落ち合う前に、大船渡の被災地も見させて頂きましたが、すでに瓦礫も撤去されていたため、被災地と紹介されなければ、遊休農地か宅地造成前の空き地のような感じなっており、私が昨年、南三陸町や陸前高田市などで見た風景とはだいぶ変わっておりました。それでも、まだまだ復旧が進んでいる感じではなく、本格的な復興はだいぶ先であるような気がします。

 さて、話し合いのポイントをいくつか整理しますと、大船渡も陸前高田も共通してボールやシューズなどの用具については、各地からの支援で充分足りているようですが、足りないのは練習場所とのことでした。

 以前練習していた場所は、津波で流され、現在は学校のグランドを使っているのですが、仮設住宅が建っており、充分な面積が確保できず、また野球など他のスポーツとの調整も必要なことから、どうしても練習量が足りず、結局は遠征して試合をすることで、練習を兼ねている状況だそうです。ただ、公共交通機関での移動ができないので、結局はバスをチャーターしたりしていると、毎回、数万から十数万のお金がかかってしまい、保護者の負担が大変になっているとのことでした。

 そのあたりは、岩手県サッカー協会や日本サッカー協会も理解しているようで、登録料の減免やバスの借り上げ補助金などを支援してるようであります。

 それでも、保護者には将来的な不安(今後の仕事や収入の確保など)があるので、正直、現金での支援が一番ありがたいと率直なご意見を下さいました。

 細かい話はプライバシーに関わる部分もあるので、このブログには具体的な内容まで掲載しませんが、例えば家や自動車のローンをどう返済していくのか、今後の家や車を買うべきか(車両保険は自然災害には適用されない(!))、子どもたちの学費をどう賄うか等々、被災者の方の不安は計り知れないものがあります。

 ただ、子どもたちにも色んな経験をさせて、夢を持たせてあげたいという想いもあるとのことで、時間さえ合えば、我々が当初企画していた案も是非参加したいというお言葉も頂戴しました。難点は日程の調整です。岩手は雪国であるため、冬休みが長く、夏休みが短いので、その間に大会が集中しており、陸前高田市さんはどうしても夏休みだと厳しいようです。

 短い時間でありましたが、様々なご意見を頂戴し、大いに参考になりました。今回頂いた意見を持ちかえって、再度、千葉で支援内容について協議していきたいと思います。

 

 話し合いを終えた後、我々は陸前高田市にも寄らせて頂きました。私は約一年振りの陸前高田でしたが、改めて被害の大きさに身震いがしました。瓦礫は海側に寄せられており、だいぶきれいになっておりましたが、残っている建物には、未だ大きな傷跡が残っており、これらの建物もどうしていくのかわからない状況です。

 国には、明確な復興ビジョンを早く示して欲しいものであります。