明日の千葉を見つめて
活動日記
毎度おなじみの筋違い発言
12/05/26

 現在、巷では生保(ナマポ)が話題になっております。

 「ナマポ」とはネットスラングの一種で、いわゆる生活保護のことであります。我々行政では「セイホ」というのが一般的ですが、生命保険と混同されるので、もしかしたら「ナマポ」の方が通じるようになるのかもしれません。

 元々生活保護制度については、市民の皆様から多くの意見を頂いていたので、いずれこのブログでも特集を組もうと思っておりましたが、それは後日ということにしまして、今回は、昨日会見が行われた芸人の生活保護不正受給疑惑に関して、何故か片山さつき議員が叩かれるというトンチンカンな批判についてモノ申したいと思います。

 

 今回の会見に至った経緯を調べた限りでは、4月12日に発売された「女性セブン4月26日号」に芸人Aの匿名で報道されたのがそもそもの発端で、ネットではこのAとは誰かというのがかなり話題となり、ある程度絞り込まれた中で、4月中旬に日刊サイゾーが実名報道に踏み切ったのが一番最初の実名を世間に出した始まりです。この記事をみた方から片山議員にメールなどが多数投書され、それを受けた片山議員が5月2日のブログで「厚労省の担当課長に調査依頼した。」との記事が掲載されました。(実は世耕議員の5月16日のブログでもこの件については言及されています。)

 その後、吉本興業側から片山議員に説明があり、最終的に昨日、本人の会見がおこなわれた次第です。

 さて、この中で片山議員が批判される要素というのがどこにあるのでしょうか?事実関係を確認するために国会議員が担当課長に依頼するのは当たり前ですし、すでに名前は報道されているのです。しかも、吉本側が説明しにくる前には名指しでは批判をしていません。

 ただ私が同じ立場なら「噂になっている方について現在調査しています。」程度に留めておきますが。

 それが何故か片山バッシングに変わっているのでちょっとびっくりしました。多少やり方等に乱暴なところはあるかもしれませんが、批判されるべきは当の本人であるべきで、多少本人に同情して擁護するだけならわかりますが、片山議員を叩くのは論点ずらし以外の何物でもありません。何か後ろめたいことでもあるのではないかと勘繰りたくなります。

 いずれにしても、メディア(特にテレビ)の論点ずらしは今に始まったことではないですから、「またか」程度で留めておきますが、このままだとテレビ離れは一層進むと思うので、もう少しモノの本質に迫って頂くことを望みます。

 

 

 また、今回の問題では、不正受給疑惑とありますが、不正かどうかは非常に微妙なところです。表現とすれば、不適切受給というべきでしょう。

 今回、制度上の不備や行政の怠慢についても言及されていますが、そもそも福祉というのは性善説に基づいており、自立が前提の申請主義のモノでありますから、基本的に利用者側のモラルに寄るところが大きいのです。

 仮に悪用することを前提に審査を厳しくしたり、制度を強化すると、障がい者の方々や病気の方々など、真に保護が必要な方を救えなくなってしまいます。これでは本末転倒なわけで、だからこれまでも生活保護制度の改革が叫ばれてましたが、なかなか前に進まなかったのです。

 しかし、これだけ財政を圧迫し、不適切な受給が増えてくれば、当然改革の機運は高まるでしょう。私も改革推進派ですが、ただ本来の目的だけは見失わないようにしたいと思います。

 

 最後に、この問題に関しては、ビートたけし氏が情報7daysニュースキャスターで非常に素晴らしいことを仰っていたので紹介します。

「援助を受ける人は働くことができないだけであって、好きな仕事に就くっていうのはまた別問題。お笑いとかね。そういう人たちは、頑張ってその好きな仕事をやるために色んな仕事を逆にやって支えなきゃおかしいんじゃない」
「この仕事やりたくないって言ってる人だっているかもわかんないもん。辛いけど生きていくために働いている人と、好きな仕事をやって生きていくのとはまた逆だからな」

 どこかで夢をあきらめ、別の(ツライ)仕事に就いている人もたくさんいます。むしろ、好きな仕事に就けている人は一握りでしょう。好きな仕事をしているなら、逆に支える側になろうぜという提案は至極ご尤もです。

 私もこの言葉を噛みしめたいと思います。