明日の千葉を見つめて
議会レポート
平成12年度第1回定例会


ご挨拶

 野にも山にも花の香りの漂う季節となりました。皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は私の議員活動に対し、並々ならぬご理解ご協力を 賜り、暑く御礼を申し上げる次第でございます。この四月を持ちまして議員としてようやく一年を迎えました。議員生活にも慣れてきまして、議会の仕組みも段 々わかってきたつもりです。今議会ではその一年の締め括りとして、2度目の総括質問をさせていただきました。内容といたしましては、この一年の皆様のお声 をお聞きしたもの中心に私なりの解釈で質問させていただきました。今回の市議会レポートは、私の質問を中心に掲載いたしました。
 今後も皆様のお声を市政に反映させていく所存ですので、千葉市の行政や地域の諸問題につきましてご質問ご要望賜れれば幸いに存じます。またレポートに対 するご指導ご鞭撻も宜しくお願い致します。末筆ながら、皆様の益々のご多幸とご健勝をお祈り申し上げご挨拶とさせていただきます。

平成12年第1回定例会より

 平成12年第1回千葉市議会定例会は2月21日に召集され3月17日に閉会しました。3月議会というのは主に次年度(12年度)の予算と本年度 (平成11年度)の補正予算の議会になります。今回の議会では、その本予算と補正予算を含む94本の議案と請願5本、発議14本、継続審査中の請願・陳情 が3本、そして追加議案5本の採決及び、選挙管理委員の選出選挙が行われました。
 この四月から施行されました介護保険と地方分権一括法に伴う条例改正等がございましたので、今回は議案が大変多くなりました。
 補正予算とその他の議案に関しましては、従来通り常任委員会に付託され、各所管ごとに審議されます。私は環境建設委員会ですから、環境局、建設局、水道 局が所管する議案、補正予算について審議いたしました。予算につきましては、決算の時と同様に予算審査特別委員会が組織され、二つの分科会に分かれて慎重 に審議されました。審議の結果が議会に報告され、それを基に議会で採決します。今回の追加議案5本を含む99本の議案は全員一致もしくは賛成多数で決議さ れました。
 以下に3月14日に私が行った総括質問の要約を掲載させていただきます。

総括質問

1 都市行政について
 (1)環境にやさしい建築行政について
 (2)都市交通について
   ①モノレールについて
   ②バスについて
 (3)都川総合親水公園(仮)について
2 下水道行政について
 (1)普及促進について
 (2)分担金について
3 集会所について
4 教育行政について
 (1)情報教育について
 (2)国際教育について

主な質問と答弁

●『環境にやさしい建築行政について』
 量産された製品を大量に消費することが美徳とされた時代も、今では過去の話となり、建築の廃材なども再生可能な資源としてできるだけ活用し、廃棄物を少なくすることが求められています。
そこで、公共建築物の廃材等のリサイクルにはどのようなものがあり、市としてどのように進めていているのか。
 限られたエネルギー資源の消費節減や有効利用などを促すことにより、環境の調和であるとか、住居環境にも十分配慮したエネルギーの効率的な利用が必要になってきています。
断熱化構造とか照明設備や空調設備などについて、どうように工夫がされ、配慮された設計になっているのか具体例をあげて答え願います。
また、新エネルギーの利用や資源の有効利用を進める中で、建設省では、地球環境との共生をテーマにした
 「環境配慮型官庁施設(グリーン庁舎)計画指針」を策定し、環境への負荷の少ない庁舎整備を進めていると聞いております。市でも環境基本条例に基づき、 推進していると存じますが、市有建築物の整備に当たり、どのような環境保全に取り組んでいるのか、建築部の対応について伺います。
☆答弁(建築部長)
 一点目の廃材等のリサイクルについて、建築物における主なリサイクル可能な廃棄物は、コンクリート塊、金属くず、ガラス、木屑等がございます。リサイク ルの実施状況は、金属くずは溶融し金属原料として、また、コンクリート塊は破砕し再生砕石に、木屑は再生ボードや製紙用として、それぞれ再資源化を進めて おります。
 一方、新築工事では、中央消防署蘇我出張所にガラスくずからのリサイクルタイルや再生砕石を使用することとしております。
 このように市有建築物を解体する際には、出来るだけリサイクル可能な方法で適切な処理を図ると共に新築工事等では、リサイクル製品の利用促進に努めて参りたいと考えております。
 次に二点目の環境への負荷を抑制したエネルギーの効率的な利用について、建物の設計にあたって、周辺環境をはじめ、建物の使用目的やイニシャルコスト等を考慮しながら、エネルギーの効率的な利用につながるよう努めているところです。
 最近の事例で、冷暖房の負荷の軽減対策として、屋根への断熱材の打ち込み、窓への熱線反射ガラスやペアガラスの採用、屋上緑化による断熱化、外気を利用 した外気冷房システムに加えまして、空調機の廃熱回収システムをハーモニープラザや鎌取コミュニティセンター等で採用しております。
 また、電力料金を節減する目的から、高効率の照明器具や調光器具の採用、床暖房等に深夜電力を活用いたしますと共に、空調等の熱の供給には、負荷に応じた台数制御を行い、省エネルギー化の推進を図っております。
 3点目の市有建築物の整備に関わる環境保全対策について、この対策は、建物の構造や外観に影響を与えることから、設計の初期段階から、建設省の「グリー ン庁舎計画指針」や千葉県の「環境にやさしい建築物整備マニュアル」及び本市建築部の「自然にやさしい公共建築」を参考に、導入の検討をしております。
 事例といたしまして、壁紙や合板にはホルムアルデヒド接着剤使用の抑制や、塩ビ製品を出来るだけ使用しない材料の採用に心がけております。
現在施工中の誉田保育所や、青葉病院の設計では、電線を燃やしたときや廃棄したときに、ダイオキシン等の発生がなく、分別や再利用しやすい、エコケーブルを初めて採用したところでございます。
 このほか、太陽光発電システムや、雨水利用システムを建設中の中央図書館・生涯学習センターへ、また、コジェネレーションを加えた設計を青葉病院に採用しております。
 いずれにいたしましても、様々な分野で技術革新が進んでいる中、地球環境の保全対策は、重要な課題と認識しております。今後とも、情報の把握や、調査研究に努め、市有建築物の建設に取り組んで参りたいと存じます。
●『都市交通について』
 今後更なるモノレールの発展のためには、やはり早期に県庁以遠の延伸事業を着手することが必要になってきます。そこで、市立病院までの開通時期の予定はいつ頃なのか。そしてそれ以降の延伸計画はどうなっているのかお伺いいたします。
 次はバスについて、4月からの介護保険の開始、地方分権一括法の施行により、地方分権が進み、区役所の重要性が非常に増してくると思われます。こういっ た中で市民サービス向上のためには、区役所までの区内循環バスの創設が必要だと思いますが、本市の見解をお聞かせください。
☆答弁(都市部長)
 1点目の市立病院までの開通時期の予定はいつ頃なのかについてですが、県庁前駅から(仮称)中央博物館・市立病院前駅間の3.6kmについては、軌道法 に基づく工事施行認可及び都市計画法に基づく事業認可の手続きを経て、平成12年度に事業着手し、工期は平成19年度までの8年間を予定しておりますの で、開通時期は平成20年度となるものと思われます。
 2点目の(仮称)中央博物館・市立病院前駅以遠の遠心計画についてですが、星久喜までの事業化に引き続き検討して参りたいと考えております。
 星久喜以遠の延伸につきましては、モノレール事業の進展並びに周辺土地利用の動向を勘案して、検討して参りたいと存じます。
 次にバスについてですが、区役所等の公共施設への交通の便を確保するため、これまでも区役所バスや既存路線の延伸等の対応を図って参りました。ご質問の 区内循環バスの創設についてですが、バス交通につきましては、それぞれの地域の状況により、多様な要望がございます。一方、規制緩和により路線バスの参入 退出が自由化される方向性が示されております。従いまして、ご質問の件につきましては、バスを取り巻く状況等を勘案し、検討したいと存じます。
●『(仮称)都川親水公園について』
 都川は千葉市のほぼ中央部を東西に流れる河川で、貴重な緑と水辺の空間を形成していることから、大切に保全・有効利用していく必要があると考えます。
 ところが、都市化の進展に伴い、昭和61年には下流部でも氾濫により、千葉市中心街に甚大な被害を生じたことは記憶に残っているところです。
 このような状況から千葉県におきましては都川治水対策の一環として河川改修及び多目的遊水地の整備など積極的に進めていると伺っております。
 そこで現在の用地取得の状況はどのような段階なのか。また、本公園の整備内容はどのようなものか。
☆答弁(公園緑地部長)
 本事業は、千葉県が実施している都川治水対策の一環である多目的遊水地を利用し、都川と一体となった緑と水辺の大規模なレクリエーション拠点として、市が公園整備を行うもので計画面積はは46.5haでございます。
 1点目の現在の用地取得状況について、平成10年度末で市は14.5haのうち2.3haを取得し進捗率は約16%で、県は21.8haのうち11.2haを取得し、約55%の進捗率となっております。
 公園の整備内容についてですが、テニスコート、多目的広場、水遊びの広場等の野外レクリエーションゾーンや池や湿地、散策路のある自然観察ゾーンなどを予定しており、その他管理事務所なども計画しております。
●『下水道の普及促進について』
 現在、本市の下水道普及率は83%を超え、平成12年度末には累計10,234ヘクタールが整備済みになり、普及率は85.7%になる予定であると伺っ ております。しかし、他の政令指定都市に比べますと依然水準は低いということは否めません。そこで質問いたします。本市がいつ頃までに他の政令指定都市並 みの水準となる予定でいるのか。また、これから市街化区域だけでなく、市街化調整区域においても普及をはかっていくと伺っております。若葉区にも調整区域 内に大型団地がいくつかございます。今後、どのように基準で整備を進めていくのか。
☆答弁(建設部長)
 本市がいつ頃までに他の政令指定都市並の整備水準になるのかとのお尋ねでございますが、平成10年度末における東京都を含む他の政令指定都市の平均普及率が97%に対して、本市は81.2%であり、下位に属しております。
 そこで平成13年度から始まる新五カ年計画においても、普及促進を重点施策のひとつとして位置付け、残る市街化区域と合わせ、本格的に市街化調整区域の 整備に着手し、出来るだけ早い時期に他の政令指定都市並の整備水準に到達できるよう、今後とも積極的に整備の促進を図って参りたいと考えております。
 次に若葉区の市街化調整区域内の大型団地について、どのような基準で整備を進めるのか、とのご質問でございますが、若葉区内には「ほおじろ台」などの大 型団地が点在しておりますが、これらの地区は人口が密集しているため、投資効果が高く、普及率の向上にも大変効果的であると認識しております。
 ご質問の整備を進める基準といたしましては、既設の汚水管に近接している箇所や市街化区域に隣接する集落、家屋が密集した箇所、あるいは老朽化したコ ミュニティプラントを有する団地など事業効果の高い箇所を優先することとしておりますが、他にも各区の下水道普及率のバランスや地域特性など、総合的に検 討して参りたいと考えております。
 現在、市街化調整区域の整備順位や事業認可の取得に向け作業中でございますが、平成12年度の前半に方向性を出して参りたいと考えておりますので、ご理解願います。
●『受益者分担金について』
 下水道整備を進めていくには当然、多額の費用を要します。そこで下水道整備区域の皆様に整備費用の一部を負担していただく制度が分担金制度であることは 我々も十分理解しております。しかし、その負担額が所有する土地の面積に1平方メートル当たり230円を乗じた額であり、面積が大きければ多いほど、負担 額が大きくなってきます。調整区域は農家が多く、敷地の面積が大きくなってきます。排水設備工事費用と併せてかなり高額になって困っているという意見も実 際に聞きます。限度額を設けるとか、市街化区域内の受益者負担金(平米当たり200円)並みにするといった分担金制度の見直しはできるのか。また他の政令 指定都市の状況はどうなのか。
☆答弁(管理部長)
 市街化調整区域の整備にあたりまして、本市は、平成7年度から特定環境保全公共下水道事業を導入し、普及率の向上に努めております。当該地域の整備促進 に係る分担金につきましては、現行の市街化区域の整備に係る負担金や、調整区域内での先行して実施している農業集落排水事業の分担金との均衡等を考慮し、 平成8年3月に公共下水道事業受益者分担金条例を制定したものでございます。
 条例化にあたり、農村地域などは宅地が広く分担金も高額となる場合もありますので、宅地の一部を現に農地や果樹園等として利用している場合など、その土地の利用状況により、徴収を猶予する特例措置を講じているところでございます。ご理解いただきたいと存じます。
 また、分担金額に対し限度額を設けることにつきましては、下水道が整備されたことにより、未整備地域と比べ利便性や快適性が向上し、必然的に土地の資産価値が増加するなどの面を顧慮いたしますと、負担の公平という観点から適当でないものと考えております。
 次に他の政令市の状況につきましては、1平方メートルあたりの負担額は、185円から250円と定められており、本市とほぼ同程度の費用負担を求めているところでございます。