明日の千葉を見つめて
議会レポート
平成18年度第2回定例会(市議会レポート28号)


残暑お見舞い申し上げます
 長かった梅雨も明け、漸く夏らしい日々を迎えることができました。しかし、この長期間の雨により、各地では、床上浸水や土石流災害など、多くの方々が被災され、現在、自治体を挙げて復旧作業に取り組んでいるところあります。被災をされた皆様に対し、心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早く通常の生活に戻れますよう、心よりご祈念申し上げます。
 さて、私は、去る7月13日から19日までの約一週間、アメリカ合衆国のワシントンDCとニューヨーク市を視察してまいりました。今回の視察は、政令指定都市の自民党若手市議会議員で構成するアーバンユースネット15で企画したもので、その目的は、「道州制における政令指定都市のあり方」を研究するためであります。
 現在、皆様もご存知の通り、国では地方分権を積極的に推進してきており、その施策の一環として、道州制が議論されております。実際に北海道をモデル地区として指定し、今後様々な社会実験を行っていくことになっており、私自身も道州制の導入については賛同を致しております。
 しかしながら、道州制の議論の中で、政令指定都市はどのような扱いになるのかという議論は全くされておらず、政令指定都市の議員の中でも、非常に問題視されております。今後、新潟市、浜松市、熊本市が政令指定都市となり、その他の地域でも合併して政令指定都市を目指そうとする動きが過熱しつつある中で、政令指定都市のあり方についての議論がなされていないことは、まさに片手落ちである言わざるを得ません。
 そこで、我々政令指定都市の議員から「道州制における政令指定都市のあり方」を提案すべきであろうと考え、道州制の原型ともいえる連邦制が施行されているアメリカ合衆国において、大都市がどのような位置づけになっているのかを研究するため、州と市の機能を持った、いわば直轄都市的なワシントンDCと、アメリカ一の大都市であるニューヨーク市を選定したのであります。
 ワシントンDCでは、共和党の下院議員2名と意見交換をした他、北朝鮮との交渉において一躍有名になった斉木特命大使を始め日本大使館の政務、経済、議会担当の各公使との懇談、ワシントンDC議会議員のスタッフとの意見交換、さらに連邦議会の視察を行い、ニューヨーク市では、ニューヨーク総領事館の主席領事との懇談をした他、ニューヨーク都市政策研究所の青山代表によるニューヨーク都市活性化プロジェクト事例の視察、ニューヨーク市の都市計画局の副局長によるニューヨーク市の住宅政策の説明、そしてニューヨーク市議会議員との意見交換と非常に内容の濃い視察をしてまいりました。
 今回の視察は、党からの負担は多少あったものの、ほとんど自費で行ったため、負担は大きかったのですが、非常に意義のある視察になったと感じております。
 なお、細かい報告については次回に譲りますが、視察した事例は、「官から民へ」の流れを進める上で参考になる事例が目白押しであり、私自身も千葉市政に反映できるよう、今後更に研究を深めてまいりたいと考えております。

平成18年度第2回定例会より

 平成18年度第2回定例会は、6月8日に召集され、6月26日に閉会しました。
 今定例会に市長から提案された議案件数は、全体で33件で、その内訳は、『専決処分』が5件、『条例案』が3件、『一般議案』が11件、追加上程された『人事案件』が14件となっております。
 さらに、議員からの発議4件(条例案1件・意見書3件)、市民からの請願2件(継続1件・新規1件)陳情5件(継続1件・新規4件)が審議されました。
 その結果、市長提出のすべての議案については全員一致もしくは賛成多数で可決、議員発議については条例案が否決、意見書はすべて可決、請願は継続審査中のものが引き続き、継続審査となり、新規の1件が不採択、陳情についても継続審査中の一件が引き続き継続となり、新規のものについては、2件が不採択、2件が継続審査となりました。
 6月定例会の話題と言えば、例年では、議長の改選を含め人事についてだったのですが、今回は、この3月に発覚した「滞納税額過少公表問題」が休会中にクローズアップされ、今議会中でも最大のトピックとなりました。
 この問題を簡単に整理しますと、市が毎年「税務統計」で公表している数字が、コンピューターに残されたデータの額より年間約80億近く少なく記載されており、目的は収納率を政令市平均に引き上げるために意図的に操作されたものとされております。
 我が会派としましては、今後、この問題について総務委員会において徹底的に追求するとともに、再発防止に向け、取り組んでまいりたいと存じます。
 なお、議長選挙につきましては、我が会派から三須和夫議員(緑区・3期)が選出されました。
 さらに、各委員会の選任も行われ、私は、経済教育委員会において、2度目の委員長(通算3回目)に選出され、さらに、4年連続で議会運営委員にも選任されました。
 以下、今議会で可決した議案を簡単に説明します。

 99~103号までの5議案は、いずれも専決処分の承認で、平成17年度における競輪事業特別会計において財源不足が生じたことから、平成18年度予算の繰上充用により対応したものの他、千葉市職員の給与に関する条例の行政職給料表の一部訂正、個人市民税の均等割の非課税限度額及び市たばこ税の税率改定などについてです。
 104~106号までの3議案は、条例の一部改正で、市長、助役等の特別職の給料月額や議長・議員等の報酬額を引き下げるものの他、地方公務員災害補償法の一部改正に伴う通勤の範囲を改定するもの、消防団員の退職報償金の額を引き上げるものです。
 107号は、稲毛区の町の区域及び名称を変更するものです。
 108~113号までの6議案は、いずれも財産の取得で、高原千葉村の用地、市民ゴルフ場(仮称)の用地、いずみグリーンビレッジ事業富田地区の拠点施設の用地、仁戸名小学校の給食室、瑞穂小学校の校舎及び屋内運動場、大椎中学校の校舎・屋内運動場及び部室をそれぞれ取得するものです。
 114~117号の4議案は、いずれも契約案件で、新港横戸町線2工区ボックス他築造工事、新港横戸町線6工区ボックス築造工事、千葉市立千葉高等学校改築電気設備工事について、それぞれ工事請負契約を締結するもので、その他、新港横戸町線京成電鉄千葉線交差部工事について、工事委託契約を締結するものです。
 118~131号はいずれも人事案件で、議会選出の千葉市監査委員の選任、千葉市助役の選任、千葉市収入役の選任、一般の千葉市監査委員の選任、そして、人権擁護委員の推薦について承認しました。
 また、6月20日に一般質問を致しましたので、裏面に簡単な質問と答弁を記載します。

一般質問

 

1 行政改革推進計画について
2 市内の貝塚群の利活用について
3 文化振興について
4 ホームタウンの推進について
5 いずみグリーンビレッジについて
6 フラワー散歩道の整備について
7 外房有料道路について

 

主な質問と答弁

●『行政改革推進計画について』
 私は、区政改革の一環として、執行体制強化だけでなく、機能強化も図っていくべきであると考えております。
 本市では、土木事務所、公園緑地事務所、環境事業所等が各区に配置されており、さらに保健福祉センターを各区に整備しているところであり、きめ細やかなサービスがなされておりますが、各事業所ともバラバラに配置されており、市民も不便を感じております。
 そこで、このような状態を改善し、区役所における真のワンストップサービスが実現するためには、各事業所の窓口を区役所に設け、区役所に行けば、ほとんど全ての用件をこなせるという区役所の総合化を図るべきだと考えますが、当局の見解をお伺い致します。また、区役所の執行体制の強化についても併せてお伺い致します。
☆答弁(総務局長)
 市民に身近な行政サービスは、簡素で効率的な行政運営を基本に、できる限り区役所をはじめとする市民に身近な事業所等で行えるよう、組織の整備や権限の委譲に努めて参りました。
 これまでも、区役所に土木関係嘱託員を配置し、区の道路、下水道関連の要望にも対応してきたところであり、また、昨年4月には、市民視点を重視する「新行政改革大綱」の趣旨を踏まえ、保健と福祉の総合的・一体的なサービスの提供を目指し、若葉区役所に保健福祉センターを設置し、従来の保健センター業務に加え、新たに精神保健や難病相談などの対人保健サービスを実施できるよう事務権限を委譲するなど、区役所体制の充実強化を図ったところであります。
 今後も、更なる市民福祉の向上と簡素で効率的な行政運営の確立を目指し、区役所や事業所等への事務権限の委譲について検討して参りたいと存じます。

●『ホームタウンの推進について』
 昨年の千葉ロッテマリーンズの6冠達成、ジェフユナイテッド市原千葉のナビスコ杯優勝とプロスポーツを通じて千葉という名を全国に広めることができたことは非常に喜ばしいことであります。
 しかしながら、これだけ関心が高まったとは言え、観客動員数は、いずれのチームとも他球団に比べ、非常に少なく、平日開催では、空席が目立ち、人気球団との対戦では、下手をすると相手チームのファンに圧倒されてしまうこともあります。
 今後は、この市民を高まった関心を単なる興味関心レベルに留めず、熱烈なファンになるまで引き上げ、強くても弱くても常に球場が満員になるような施策を展開していただきたいと思います。特に平日の観客動員を増やすためには、地元のファンを拡大していくことが一番の解決策だと思われます。そういう意味においても、今後のホームタウン推進室の役割は大変重要なものであります。
 球団を真に地元の球団にする方策として、2軍の誘致があります。若手の時代から選手を応援することによって、より熱烈なファンを獲得することができ、選手も千葉を生活拠点にするため、より親近感が沸いてきます。マリーンズが真に強い球団になるためにも2軍を本市に誘致するべきではないでしょうか。
 そこで、マリーンズの2軍誘致に対する本市の見解をお伺い致します
☆答弁(都市局長)
 現在、千葉ロッテマリーンズの2軍は、さいたま市にあるロッテの工場敷地内にある浦和球場を拠点としております。
 2軍を誘致するとなれば、専用の野球場1面のほかに、屋内練習場、選手寮などの施設が必須条件となると考えられますが、現在市民が利用している公園内の野球場を専用化することは、困難なため、新たな施設の整備、あるいは、民間施設の転用などについて研究する必要があると考えております。
 2軍の誘致は、ふるさと球団としての地位を確固たるものとするとともに、観光・集客施設としても評価できることから、今後の研究課題としてまいりたいと存じます。

●『いずみグリーンビレッジについて』
 鹿島川流域を中心とする東部地域は、本市の主要な農業地域で、主として露地野菜中心の農業が営まれていますが、農業従事者の高齢化や後継者不足による、遊休農地の増加傾向など、構造的な課題を抱えております。
 農業と地域の魅力を強くアピールし、都市部市民に農業を理解してもらうこと、さらに、農業・農村の持つ多面的な機能を守り、農業者にとって希望の持てる、活力ある地域づくりに向けた取り組みが必要と考えます。
 本市では、平成13年3月に「いずみグリーンビレッジ(GV)」の計画が策定され、いろいろな準備段階を経て、16年度に、富田地区に駐車場とトイレ・休憩施設が整備され、事業の一端が見えてきたところです。
 この施設が整備されたことにより、地域を訪れるボランティアをはじめとする市民の皆さんと、地域の方々との交流が活発になったと伺っており、地域の活性化に取り組む方々も、今後の事業の推進に大いに期待していると思います。
 そこで、計画策定から5か年が経過しましたが、今後の展開についてお伺い致します。
☆答弁(経済農政局長)
 まず、富田地区におきましては、本年度、原田池を囲む乳牛育成牧場の周辺一体を、地域の農地の保全や農業体験など、農村との交流を図る拠点施設となる建物や、原田池を活かしたビオトープや親水護岸などを整備することとしており、19年度以降で、林間スペースの整備や樹木の植栽、花畑や遊歩道等を整備し、平成20年度の完成を目指します。
 次に、中田地区ですが、本年度、本格整備に向け地形測量などを実施し、19年度以降、新しい花の名所づくりをテーマに、野バラ園や農園整備などを計画的に進め、平成21年度の完成を目指します。
 また、下田地区につきましては、本年度、農産物の直売や加工、また地元農産物を活用した、農家レストランなどの施設の機能をもった「ふれあい交流施設」の実施設計を行い、平成20年秋の  オープンを目指し、施設整備を行って参ります。
 いずれにいたしましても、本事業が、農業の振興と地域の活性化を目指す事業であることから、農業・農村の様々な資源を活用し、都市部と農村部の市民交流を深め、魅力と活力ある地域づくりに向け、計画的な事業の推進に努めて参りたいと考えております。

●『フラワー散歩道の整備について』
 多くの市民の方々にとってもこの坂月川の管理用道路は、親しまれております。また、本市が緑化推進事業として取り組んできたフラワー散歩道施策のおかげで、河川敷に春には菜の花、秋にはコスモスが咲き乱れるなど、散歩に来る人の目を楽しませ、市民からの評判も非常によく、坂月川周辺のウォーキング人口は益々増えていっております。
 一方で、多くの要望も聞かれます。その多くは、管理用道路が経年劣化により陥没したり、舗装がめくれるといった管理用道路の舗装修理についてであります。
 また、お年を召した方や病気等で体力が著しく低下した方々から頂くのが、休憩所となるポケットパークやベンチの設置の要望であります。ウォーキングは健康の保持だけでなく、リハビリテーションとしての役割も果たすことができ、体力に合わせたウォーキングをするのに休憩所となるポケットパークやベンチの設置は欠かせないものと考えます。
 そこで、管理用道路の舗装修理について、ポケットパークの整備やベンチ等の設置に対する当局のお考えをお伺い致します。
☆答弁(下水道局長)
 坂月川の管理用道路の舗装修理についてですが、フラワー散歩道につきましては、坂月川の暫定整備に合わせ、平成2年から3年にかけて、右岸側の管理用道路を整備したもので、多くの市民の皆さんに利用されておりますが、年数の経過により、舗装の亀裂、剥離等が生じてきております。
 このため、特に損傷の激しいところから順次補修を行っており、本年度につきましても、引き続き現地を確認し、適切な対応を図っております。
 次に、散歩する方の憩いの場として、ポケットパークやベンチの設置についてお答えします。
 管理用道路は河川敷地内であることから、河川の治水機能保全上、堤防内に工作物を設けることは困難であります。
 そこで、第2次5か年計画内で河川敷に隣接する残地等を利用した、憩いの場的な空間を整備するといった内容を含めた親水緑地計画を策定する予定であり、ベンチの設置等についても検討してまいります。